王の行進. Морган Райс
Читать онлайн книгу.ampirebooksite.com(「変身」評)
「モーガン・ライスは、才能あふれるストーリーテラーであることをまたもや証明してみせた・・・ヴァンパイアやファンタジー・ジャンルの若いファンのほか、あらゆる読者に訴えかける作品。最後までわからない、思いがけない結末にショックを受けるだろう。」 - ザ・ロマンス・レビューズ(「恋愛」評)
モーガン・ライスの本
魔術師の環
英雄たちの探求(第一巻)
王の行進(第二巻)
ドラゴンの運命(第三巻)
名誉の叫び(第四巻)
栄光の誓い(第五巻)
勇者の進撃(第六巻)
剣の儀式(第七巻)
武器の授与(第八巻)
呪文の空(第九巻)
盾の海(第十巻)
鋼鉄の支配(第十一巻)
炎の大地(第十二巻)
女王の君臨(第十三巻)
サバイバル・トリロジー
アリーナ1:スレーブランナー(第一巻)
アリーナ2(第二巻)
ヴァンパイア・ジャーナル
変身(第一巻)
恋愛(第二巻)
背信(第三巻)
運命(第四巻)
欲望(第五巻)
婚約(第六巻)
誓約(第七巻)
発見(第八巻)
復活(第九巻)
渇望(第十巻)
宿命(第十一巻)
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Copyright © 2013 by Morgan Rice
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目次
「柄をこちらに向け、
私の目の前にあるこれは短剣か。
掴んでやろう。
掴めぬが、そこにあるのは見えている。」
—ウィリアム・シェイクスピア
マクベス
第一章
マッギル王は、かなり酒を飲みすぎたため、自室に倒れこむようにして戻った。今宵の宴を終え、部屋はぐるぐる回り、頭は脈打っていた。王のそばには名も知らぬ女がまとわり付き、片腕を腰に回してきた。ブラウスが半分はだけたまま、含み笑いを浮かべながら王をベッドへと連れて行った。 付き人は二人の背後で扉を閉め、控えめに立ち去った。
王妃がどこにいるのかもマッギルにはわからなかった。今夜はそれも気にならない。ベッドを共にすることなど、今ではめったになかった。王妃は自分の部屋に戻ることが多かったが、特に夕食が長引く宴会の後はそうだった。夫が羽目を外すのは知っていたが、気にする様子もなかった。いかんせんマッギルは王であり、マッギル家の王たちはいつの世も特権を伴う統治者であった。